大型設備向け電気二重層キャパシタモジュール

日本ケミコン株式会社

2023/07/14

　このたび日本ケミコンは、高電圧・大電流が求められる用途に向けた、電気二重層キャパシタモジュールを開発しました。特徴は、低抵抗、大容量を実現したキャパシタセル（2.8V-3150F）(*参照)を採用したことで、大電流用途に適したモジュールとしたことです。また、24セルを直列接続したパッケージとすることで、容易に高電圧システムを構築することができます。
　本モジュールはさらに直列及び並列接続して使用することが可能で、最大800Vまで対応できます。（モジュールを12台直列接続した場合）
　本モジュールの形状は、入手性が良く、バリエーション豊富な19インチラックに収納できる様に設計されており、様々な要求に最適化した構成で提供することが可能です。
　また、モジュールには各セルのコンディションを均一に保つための電圧バランス回路と、過電圧、過温度を検知するためのセンサーを内蔵しており、高い信頼性が要求される大規模蓄電システムにおいて、安全に運用できるよう配慮した設計となっています。
*DDXF２R8LGM3B2EDH2S

スペック

項目	仕様
定格電圧	67.2 [Ｖ]
接続上限電圧	800 [Ｖ]
最大許容電流	5,000 [A] （モジュール1並列あたり）
定格容量	131 [Ｆ]＋20%/－0%
直流内部抵抗	12[mΩ]以下
外形寸法	W 485 x D 600 x H 246 [mm]
質量	30 [kg]
安全設計	過電圧検知、過温度検知（サーモスタット）、セル電圧バランス回路

大容量を実現したキャパシタセル

アプリケーション例

再生可能エネルギー発電システムにおける出力安定化装置
工場設備用瞬低補償装置
大電流製造装置向けピークアシスト

　
　▲ラック構成例（モジュール12台収納 800V）

サンプル対応・量産対応時期

サンプル：2023年7月
量産：2023年10月

生産拠点

電気二重層キャパシタ（セル）：ケミコン山形株式会社　米沢工場
モジュール：ケミコン長岡株式会社

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引用元：この記事は、日本ケミコン株式会社のホームページより引用しています。