東芝デバイス&ストレージ株式会社
<お役立ち情報>
東芝デバイス&ストレージ MOSFETオンラインシミュレーター
東芝デバイス&ストレージ株式会社
この記事は、東芝のオンライン回路シミュレーターの使い方を紹介しています。オンライン回路シミュレーターは、ユーザーが効率的に回路設計を行うためのツールで、特に初心者や学生に役立ちます。シミュレーターの基本機能や操作方法、利用可能な回路の種類について説明しています。また、シミュレーション結果の解析方法や設計の最適化に役立つヒントも提供されています。(ミタチ産業要約)
2024年10月31日
専用ソフトウェア不要、Web上でシミュレーションができる「オンライン回路シミュレーター」
・スイッチング電源回路に使用するMOSFETの選定をWeb上で実施可能なシミュレーションツール
・トポロジー選択後に電源仕様を設定するだけで推奨MOSFETの回路モデルでの検証が可能
・受動部品の回路定数が変更可能
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はじめに
スイッチング電源回路は、使用するMOSFETの性能や周辺部品の回路定数によって電力変換効率(効率)が大きく変わります。
そのため、電源回路を設計する際には、適切なMOSFETを選定するためにシミュレーションで事前検証することが多くなっています。
従来のシミュレーションでは、環境の構築やシミュレーション回路の作成、素子モデルの入手、各種設定などが必要であり、これらの作業である程度の時間を費やしてしまいます。
「オンライン回路シミュレーター」は、その時間と手間を省くことができる、新しい電源回路用MOSFET選定ツールです。Web上でシミュレーションを実行し、その結果をリアルタイムで確認することができます。
また、本ツールは無償なので気軽にお試しいただけます。
「オンライン回路シミュレーター」の機能や使い方については、以下をご参照ください。
特長1: シンプルな仕様入力
回路選択に必要な手順は、トポロジーの選択と電源仕様の設定です。トポロジーは、用意された基本的なトポロジーから選択します。また、電源仕様は入出力電圧など4項目を入力ボックスやスライドバーを用いて設定できるようになっています。設定に合わせて、推奨するMOSFETが自動で絞り込まれるので、ドレイン・ソース間オン抵抗(RDS(ON))などの値を参考に、目的に合ったMOSFETを選択することができます。
使用したいMOSFETが一覧に表示されていない場合は、検索画面から製品名やドレイン・ソース間電圧(VDSS)などを指定して検索することができます。検索画面では、ドレイン電流(ID)やドレイン・ソース間オン抵抗(RDS(ON))などの特性値や世代情報などが表示されるので、任意の項目で並び替えることで、目的のMOSFETを探すことができます。
特長2: シミュレーションのモード選択
シミュレーションの実行では、Fast modeと、Accurate modeのどちらかを選択します。手早く動作の概要を確認したい場合は、Fast modeをご使用ください。シミュレーションの実行時間は多少長くなりますが、効率や波形を詳細に確認したい場合は、Accurate modeをご使用ください。
シミュレーションのモード選択の概要動画を見る
特長3: 機能豊富なグラフ表示
シミュレーション結果は波形グラフで表示されます。波形はシミュレーション開始の過渡状態ではなく、定常状態を表示しています。グラフ画面は複数表示することができるので、画面ごとに表示する波形を選択したり、グラフのレンジを変更したりすることもできます。また、MOSFETや回路定数を変更してシミュレーションを実行する際に、表示中のグラフに重ねて結果を出力することもできます。必要に応じて、シミュレーション結果をCSVファイルで保存することもできます。
機能豊富なグラフ表示の概要動画を見る
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