株式会社村田製作所
<新製品ニュース>

村田製作所 広帯域対応、3225サイズ車載PoCインダクタを商品化

株式会社村田製作所

村田製作所は、3225サイズの車載PoCインダクタ「LQW32FT_2Hシリーズ」を商品化しました。この製品は、ADASの普及に伴う高精細車載カメラの増加に対応し、広帯域で高インピーダンスを維持することで、PoC回路のインダクタ数を削減し、搭載機器の小型化・軽量化に貢献します。2025年1月から量産を開始し、今後も自動車の高性能化・高機能化に寄与する製品開発を進めていく予定です。(ミタチ産業要約)


広帯域対応、3225サイズ車載PoCインダクタを商品化~搭載機器の小型化・軽量化に貢献~

2025/02/28

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、3225サイズの車載PoCインダクタLQW32FT_2Hシリーズ(以下、「当製品」)を商品化しました。2025年1月より量産を開始しています。

近年、先進運転支援システム(ADAS)の普及に伴い、高精細な車載カメラの搭載数が増加しています。LVDS※1伝送の車載カメラシステムでは、1本の同軸ケーブルに信号と電源を重畳させる高速インターフェースのPoC※2が多く採用されています。PoC回路では、回路処理部で広帯域信号を扱うほか、信号と電源を分離するために広帯域で高インピーダンスを維持する必要があることから、通常は複数のインダクタを使用します。
そこで当社は、独自のセラミック材料や製品構造により高インピーダンスを実現することで、PoCインダクタの員数削減を可能にしました。これにより、実装スペースの削減による搭載機器の小型・軽量化に寄与します。

当社は、今後も市場ニーズに対応した製品開発に取り組み、自動車の高性能化・高機能化に貢献していきます。

主な仕様
製品名 LQW32FT_2Hシリーズ
サイズ(㎜) 3.2 × 2.5×2.3
インダクタンス値 22μH
使用温度範囲 -40~125℃
その他 AEC-Q200※3に準拠
  • ※1LVDS (Low Voltage Differential Signal):差動データ転送の最も一般的な規格。
  • ※2PoC (Power Over Coax):信号ラインと電源ラインを同軸ケーブルに一本化した方式。
  • ※3AEC-Q200:AEC (Automotive Electronics Council、車載電子部品評議会)が策定している規格のひとつ。


製品情報

製品詳細はLQW32FT_2Hをご覧ください。


関連サイト

車載PoC用インダクタのラインアップはこちらをご覧ください。



ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。


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