日本電波工業株式会社
<新製品ニュース>
日本電波工業 世界最小サイズ※1で低ESRを実現 0.8×0.6mmサイズ 水晶振動子「NX0806AA」開発
日本電波工業株式会社
日本電波工業株式会社(NDK)は、世界最小サイズの水晶振動子「NX0806AA」を開発しました。この振動子は、0.8×0.6×0.25mmの小型サイズで、低ESR(等価直列抵抗)を実現し、消費電流を抑制します。周波数範囲は48~160MHzで、高精度(±10ppm)を誇ります。主な用途はワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、補聴器などです。現在、サンプル出荷を開始しており、今後の高密度実装やモジュール化に対応する製品開発が期待されています。(ミタチ産業要約)
日本電波工業株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役執行役員社長:加藤啓美)は、この度世界最小サイズ※1で低ESRを実現した0.8×0.6mmサイズのセラミックパッケージを用いた水晶振動子「NX0806AA」(0.8×0.6×0.25mm Max.)を開発し、サンプル出荷を開始しましたのでお知らせいたします。
製品特長
用途・市場
サンプル
近年、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、補聴器向けに小型・低背化された水晶振動子の要望が高まっています。これらのニーズにお応えするため、当社では世界最小サイズ※1で低ESRを実現した0.8×0.6mmサイズの水晶振動子「NX0806AA」の開発を開始しました。
当社で育成した高品質な原石を使用し、独自のフォトリソ微細加工技術で水晶片を高精度に加工することで、世界最小サイズ※1の小型・低背化(0.8×0.6×0.25mm Max.)を実現しました。
また、パッケージサイズに入る共振子をできる限り大きくすることにより、小型ながら低ESRを実現し、消費電流の抑制を可能にしました(76.8MHz実績にてESR TYP値 = 21Ω)。このサイズでここまでの低ESRを実現することは世界初※2で、小型・低背化かつ高い性能を有しています。
それだけではなく、当社が培ってきた製造技術により、多くのIoT通信規格に必要とされる高精度の常温周波数許容偏差(±10ppm)を実現しました。このサイズの水晶デバイスを高安定・高品質で提供できるのは、現時点では当社のみと考えています。
「NX0806AA」の製品サンプルをご希望の際は、当社WEBサイトもしくは当社担当営業までお問い合わせください。
今後、高密度実装やモジュール化が必要となるモバイル機器の製品開発は増加していくことが予想され、水晶デバイスも小型・低背化の要望が高まっていくと考えております。
当社はこれからも、水晶デバイス及び水晶応用機器ビジネスを通して、安全・安心・快適な社会の実現に貢献してまいります。
※1 2024年12月現在、0806サイズとしては世界最小(当社調べ)。※2 2024年12月現在(当社調べ)。
製品特性
製品形名 |
NX0806AA | |
サイズ |
0.8×0.6×0.25mm Max. |
|
周波数範囲 |
48≦F<60MHz |
60≦F≦160MHz |
周波数許容偏差(+25℃±3℃) |
±10ppm |
±15ppm |
周波数温度特性(-30~+85℃) |
±10ppm |
±12ppm |
等価直列抵抗(ESR) |
Max. 60Ω |
Max. 50Ω |
動作可能温度範囲 |
-30~+85℃ |
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関連リンク
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