株式会社村田製作所
<新製品ニュース>

村田製作所 車載差動インターフェース向け1210サイズチップコモンモードチョークコイル

株式会社村田製作所

村田製作所は、自動車の高速差動インターフェース(LVDS、SerDes、USB、HDMI)向けの1210サイズチップコモンモードチョークコイル「DLM11CN_HH2シリーズ」を商品化しました。この製品は、ADASや自動運転システムに使用される機器のノイズ対策に適しており、従来の2012サイズよりも小型化されています。2024年12月から量産を開始し、車載電子部品の高密度化と小型化に貢献します。(ミタチ産業要約)


車載差動インターフェース(LVDS・SerDes・USB・HDMI)向け1210サイズチップコモンモードチョークコイルを商品化

2024/12/17

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、自動車に用いられる高速差動インターフェースLVDS※1・SerDes※2・USB・HDMIなどに適したノイズ対策部品チップコモンモードチョークコイル「DLM11CN_HH2シリーズ(以下、本製品)」の1210サイズを新たに商品化しました。本製品は2024年12月より量産を開始しています。

  • ※1LVDS(Low Voltage Differential Signaling):液晶パネル向けに使用されているインターフェース。
  • ※2SerDes(Serializer/Deserializer):シリアルとパラレル信号を相互変換する回路。

自動車市場では、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転(AD)の進展により、周辺検知用カメラ、LiDAR※3などのセンシング機器、アラウンドビューモニター、ヘッドアップディスプレイ、スマートルームミラー、液晶スピードメータなどのディスプレイを用いた機器が増加しています。これらの機器の画像データの伝送にはLVDS・SerDesが使用されています。また、スマートフォンやPCとの連携のためのインターフェースとしてUSB端子が車内の各座席に複数搭載され、小型の製品が求められるようになってきています。これらの差動インターフェースにおいては、コモンモードノイズの対策が重要で、高速信号に対応した小型のコモンモードチョークコイルが必要とされています。そこで当社は、独自の積層技術により、従来の2012サイズよりも小型の1210サイズを実現しました。

  • ※3LiDAR(Light Detection and Ranging):レーザー光を照射することにより車両周辺の障害物を検出するシステム。


主な仕様

製品名 DLM11CN500HH2 DLM11CN900HH2 DLM11CN201HH2
コモンモード
インピーダンス
(at 100MHz)
45Ω±25% 90Ω±25% 200Ω±25%
定格電流 100mA 80mA 60mA
使用温度範囲 ‐55~+125℃
その他 AEC-Q200※4に準拠
  • ※4AEC-Q200:AEC (Automotive Electronics Council、車載電子部品評議会)が策定している規格のひとつ。


製品サイト

製品詳細はDLM11CN_HH2シリーズをご覧ください。


関連サイト

信号ライン用セレクションチャート:自動車向けI/F毎の推奨コモンモードチョークコイルリスト

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村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

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