株式会社村田製作所
<新製品ニュース>
村田製作所 農業向け 高精度かつ長期安定性に優れたCO2センサを商品化
株式会社村田製作所
村田製作所は、農業向けの高精度かつ長期安定性に優れたCO2センサ「IMG-CA0012-12」を商品化しました。このセンサは、グリーンハウス内でCO2濃度を高精度に測定し、光合成促進装置と連携して作物の品質向上や収量増加に貢献します。また、エネルギー効率の向上にも寄与します。独自のアルゴリズムとNDIR方式による自動校正機能を備え、大気校正が不要でメンテナンスフリーです。現在、量産供給が開始されています。(ミタチ産業要約)
農業向け 高精度かつ長期安定性に優れたCO2センサを商品化
2025/03/31
株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、CO2センサのケース・ケーブルタイプ「IMG-CA0012-12」(以下、「当製品」)を商品化しました。当製品は主に農業のグリーンハウス内で環境測定装置と接続し、CO2濃度を高精度かつ安定的に測定します。そして光合成促進装置と連携し、作物の品質向上や収量増加に貢献します。また、適切な量とタイミングでCO2を注入することでエネルギー効率を向上させます。現在、当製品はハクイ村田製作所で量産供給を開始しています。
農業分野では地球温暖化による収量減少や品質低下、また農業従事者の人口減少が影響し、単位面積あたりの作物収量増加と品質向上が求められています。CO2施用による作物の光合成促進技術は、これらの課題を解決する有効な手段です。さらに昨今のエネルギー価格高騰に伴い、環境データ測定に基づく効率的なCO2施用が重要視されています。そのため、高精度・長期安定性・校正不要・故障しにくいCO2センサは光合成促進技術において重要な役割を果たしています。
当製品は独自の検量線アルゴリズムと2波長(測定用およびリファレンス用)NDIR※1方式による自動校正機能を備えており、大気校正が不要です。これにより、高精度かつ長期的な安定性を実現し、メンテナンスフリーとなっています。さらにケース・ケーブルタイプによって、利用者の取り扱いや設置のしやすさが向上しました。
- ※1NDIR:Non-Dispersive Infrared(非分散型赤外吸収)
項目 | スペック |
---|---|
動作温度 | 0 ~ 50°C |
保管温度 | −20 ~ 50°C |
測定濃度範囲 | 0 ~ 3,000ppm |
測定精度 | ± (30ppm + 2.5% of reading) 実力値 |
± (50ppm + 5% of reading) 仕様値 | |
長期安定性(ドリフト) | ±50ppm / Year@1000ppm |
入力電圧 | DC 24V, DC12V |
消費電力 | Avg. 0.5W / Max. 2.0W |
出力インターフェース | アナログ 0 ~ 5V(換算式 600ppm/V) |
測定間隔 | 5s |
CO2センサをグリーンハウスに設置し、トマト栽培で1年間・バラ栽培で2年間使用し、使用後のCO2濃度特性と温度特性を評価しました。
実際の農業フィールドで長期使用した場合でも、CO2濃度の誤差は小さいことが確認されました。
- CO2濃度
- 温度特性
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ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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